カフェ経営News:カフェと飲食店「経営・集客」

飲食店の開業資金と資格、集客から経営まで

いいお店を見付けると誰かに言いたいはず。なのに口コミされないお店がある

質問の返信を入れたので、話が少々脱線しました。
「多店舗化経営を見越した一店舗経営」のシンボルの大切さについて、続きを書きます。
「口コミは起きにくい」なんて言いますが、そんなことはありません。
お客さんは、みんなしています。ただ、ちょっと物足りない。

あなたは、いいお店を見付けたとしたら、どうしますか?

あちこちで口コミは起きている

実践マーケッターの神田昌典さんは、著書「口コミ伝染病—お客がお客を連れてくる実践プログラム」で、「口コミは、仕掛けて誘発するもの。口コミされるシーンを想像せよ」と、おっしゃっています。

あまり難しく考えないで、自分のことを思い出してみて下さい。自分の好みのお店を見付けたら、誰かに言いたくなりませんか? 実際に誰かに言ったり、そのお店に連れて行ったことはありませんか?

来店時に名刺をもらったり、帰り際にカードを渡されたりしませんでしたか? あまり意識していないんですが、誰でも日常的に口コミしているんです。その時、どのような言葉で伝えたのか、思い出して下さい。

シンボルとなる店舗を目指し、そして作ろう

マクドナルドは、1971年7月20日に、老舗百貨店・銀座三越1階に初出店します。一等地であり、出店費用も多額だったはずですが、当時80円で売り出しています。この日の売上は、一店舗あたりの世界記録でした。

この時も、人から人へと、口コミでどんどん広がっていきました。時代背景も違いますし、個人・小規模であれば、現実味がないのですが、資金がなくても、工夫してこの手法を使っている事例は、意外に多いのです。

出店地域にある他店と比較して、圧倒的に違う特徴を持っていますか? 口コミを起こすには、「一言で言える特徴が必要」です。あれこれ説明しないといけないのは逆効果。簡単に答えられる特徴を持っていると有利。