カフェ経営News:カフェと飲食店「経営・集客」

飲食店の開業資金と資格、集客から経営まで

京都コーヒーガーデンという、何でもない喫茶店が繁盛した理由

京都市の中心部にある繁華街に、「コーヒーガーデン」という喫茶店があります(現在は移転)
地下立地で、大きなコーヒーミルの模型が目印なのですが、入口が分かりにくい。
他に目標物がないので、待ち合わせには不向きです。
なのですが、6卓30席くらいの店内でありながら、すごく繁盛しています。

人をシンボルにした事例

お客さんは、どんな人が働いているのか?一に、すごく興味を持っています

「コーヒーガーデン」に、初めて行ったのは約20年前です。いくつかあるデパートの中心あたりにあり、近くには京都の台所と言われている「錦市場」があります。人通りは多いのですが、飲食には不向きな物件です。

今は経営が変わっていますが、当時のマスターがとても人気がありました。ケンタッキーのカーネル・サンダースさんを若くしたような感じの方で、階段を下りていくと、いつも大きな声で挨拶をされていました。

無駄話をする方ではありませんでしたが、当時を知っている人は、ぼくもいまだにそうですが、マスターの雰囲気と大きな声のことを懐かしく話します。接客だけでも魅力的な店舗作りができることを実感しました。

お客さんは、元気な人がいる場所へ集まっていく

今では、店舗内のすべてがシステム化されてしまって、スタッフは作業をするだけの存在になっています。その一方で、繁盛店では中心になるスタッフや店長さん、名物オーナーが、例外なく必ずいて、人気者です。

シンボルになる商品を見付けることができなかったとしても、誰を中心にするのか?一この点だけは時間を掛けて考えてみて下さい。これですぐに売上が上がることはないのですが、必ず集客できるようになります。

飲食経営では、商品やサービスが先行してしまいますが、特にカフェのような形態では、元気なスタッフのいる店舗が繁盛しています。元気な声を掛けてくれるスタッフがいる店舗って、魅力的だと思いませんか?