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「シンボル・マネージメント」一瞬にしてお客さんの心をつかんでしまう

今回のコラムも、言葉ほど難しい理論ではありません。
以前なら、どんな職種の接客の現場でも、普通に当たり前にやっていたことです。
シンボル・マネージメントは、マニュアル化できないので使わなくなりました。
なので、これを使うと、個人店・小規模店舗が優位になりますよ。

シンボル・マネージメントは、もっと簡単に考えればいいんです。

藤原和博著「サクラ、サク

中学一年生の少年が校長先生になるという、少々奇抜なストーリーで始まるのですが、「シンボル・マネージメント」という、経営者としても興味深い点がいくつか出てきます。これで人の心を一瞬にして魅了する。

本の中では、保護者達に、「この学校は良くなる!」と、感じてもらうために、いつでも誰でも受け入れられるよう、校長室を解放します。変化や違いを感じてもらうために、象徴的なシンボルとして校長室を使った。

著者の藤原さんは、リクルートから東京・杉並区の中学校へ赴任し、民間出身校長として話題の人なんです。「人材のリクルート」と言われる、人と人とのコミュニケーション現場から学校運営に転身し、本書を出版。

人や商品をシンボルとする意味は?

前回は、「店舗の特徴が一言で言える」商品を徹底的に考え抜くと書きました。シンボルになる商品ですね。上の事例は、校長先生を身近に感じてもらうという、人をシンボルとしたマネージメント方法です。

アジアに旅行に行くとマーケットに、ご飯屋さんやらジュース屋さんやらデザート屋さんやら、いろんな違う屋台があります。ほとんどが単品を扱う屋台ですね。これは、商品をシンボルにした端的な事例です。

商品をシンボルとする場合、見付けるまでに時間が掛かりますが、お客さんに商品を認識してもらうと、経営がずいぶん楽になります。次回は、人をシンボルにした事例を紹介します。実はこっちの方が簡単です。