カフェ経営News:カフェと飲食店「経営・集客」

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スターバックス誕生のきっかけになった一軒のコーヒーショップ

管理人メモをすごく楽しみにして下さっている方がいらっしゃるようで、
その先を…というメールがたくさん届きました。ちょっとびっくりですが…
今回は、「シンボル」となる店舗を持ち続けるコーヒーチェーンを紹介します。
ぼくが、「多店舗化しなくても、多店舗化要素を組み込む経営」を勧める理由がここにあります。

シンボルは、お客さんとスタッフへのメッセージ

スターバックス・コーヒーの名前の由来

スターバックスは、元は3人の共同出資で始まった、シアトルの小さなコーヒーショップで、そこの従業員であったハワード・シュルツ現スターバックス会長に売却後、シアトルから全米、世界へと広がりました。

共同出資者の一人であるジェリー・ボールドウィンさんは、学生時代を過した街のコーヒーの味が忘れられなくて、「Peets Coffee&Tea」から豆を仕入れて店舗を構えました。その名は「Starbucks Coffee&Tea」

これが現在のスターバックスの前身、誕生のきっかけとなりました。「Peets Coffee&Tea」は、コーヒー豆と紅茶を売る専門店からスタートして、現在はジェリー・ボールドウィンさんによって経営されています。

一号店を改装せずに残す「Peets Coffee&Tea

まだヨーロピアンコーヒーが知られていないアメリカでコーヒー豆を売り始めた、創業者アルフレッド・ピーツさんは、味を知ってもらうために、店内に試飲コーナーを作ります。これが今のスタイルの原点です。

その後、多店舗化しチェーン展開。店内にはイスも設置されていますが、バークレー大学近くにある一号店は、建物もそのままの形で残っていて、イスも設置されることなく、当時の雰囲気をそのまま伝えています。

サイト内の店舗案内ページの写真は、その一号店です。この話を知り、これが「多店舗化経営を見越した一店舗経営」を考えるきっかけになりました。シンボルを持つと、先を見越した経営ができるようになるのです。