「戦略」と「戦術」の違いを知り、経営者視点を持つ大切さ
どうしても短期的な考えになってしまいがちなので、
「戦術」や「ノウハウ」が気になりますが、すぐに効果が出ることは稀です。
まず考え方を覚え、そこから「戦略」を考え出す。
そうすれば、戦術を見つけることができるし、ノウハウ・テクニックが生きる。
経営者視点から見えてくるもの
店舗運営での経営者という役割を再確認
利益を上げることができない経営者は、とにかく働き過ぎです。人件費の予算が少ないことが理由ですが、お客さんが少なくても経営者が一番働いていることが多く、いくら店舗で動いていても売上は上がりません。
経営者は、実務的な作業を多くする人ではなく、独自の戦略から戦術的、具体的方法を考えて、店舗やスタッフに浸透させる役割を担う人です。ここを理解するまでに時間が掛かってしまう経営者が意外に多いのです。
「経営者=戦略を持ち、戦術を考える人」という図式を作り、実際の作業は、スタッフにも手伝ってもらう、または全面的に任せてしまうくらいの大胆さが必要です。この経営者視点は、経営においてとても大切です。
戦術やノウハウより先に戦略
動き回ったら疲れるだけで、結果が出ないと、さらに疲れます。儲けのノウハウやテクニックなどの戦術ではなく、経営者が戦略を持つことが大切で、戦略を持てば戦術が必要になり、戦略に合った戦術が機能します。
飲食の場合、先に料理や商品が決まっていて、それを中心にすべてを考えていくことが多いですが、立地や同一地域の他店舗との関係から、すべてを見直すくらいの余裕がなければ、経営をしていくのは難しいのです。
この点は重要で、売上に直結しますから、十分に時間を掛けて検討する必要があります。美味しい料理やいい商品を提供するという実務だけでは、利益を上げるのは難しく、経営者視点、戦略を持つことが先決です。