カフェ経営News:カフェと飲食店「経営・集客」

飲食店の開業資金と資格、集客から経営まで

歩き回って、出店地域の店舗を徹底的に調べることの大切さ

前回分で、「実店舗」と書いたのですが、
これは、仕事上で関係している店舗という意味です。
同一地域に競合店舗が現われるのは避けたいと思いますが、
各店舗間の競争を避けているわけではないんです。

不要な競争が、同一地域にある各店舗に起こす問題点

いい店舗なのに、売上が伸びない理由

あまり大きくない街でよく起こることなんですが、特徴が似た店舗を出店してしまったことで、どちらも売上が伸びないことがあります。例えば、ケーキを中心商品にしたカフェが、同一地域に2店舗あるとします。

開業当初はいいのですが、しばらくして共に売上が減少する。これは、同じ形態を好むお客さんの数というのは、同一地域内である程度決まっているので、2店舗でお客さんを二分してしまったことで起こります。

大きい街なら、それぞれの店舗が、特徴のあるケーキを提供することで回避できるのですが、小さな街では、お客さんが2店舗のどちらかを選んでしまうために、実力差がない場合は、二分することになってしまいます。

出店地域をよく観察することから始める

逆に、同一地域内にケーキを提供する店舗が多数ある場合は、ケーキという商品で、その地域に集客するパワーがあるので、他店舗にない特徴的なケーキを中心商品にした店舗を戦略的に出店することはあります。

前回分で、「同一地域内に知人の店舗がある場合、同じ戦略を持ちながら、違う戦術を持つことで戦略的に経営する」と書いたのは、この点を十分に考え合わせた上で、店舗の特徴付けをする必要があるからです。

店舗が完成した後では変更できない部分もありますから、出店地域を徹底的に調べて下さい。不要な競争を避け、共存できれば、お客さんにとって魅力的な地域になりますし、各店舗間で質の競争をするのが理想です。