カフェ経営News:カフェと飲食店「経営・集客」

飲食店の開業資金と資格、集客から経営まで

お客さんの時間を意識する店舗には、固定客が集まる

一番注文数が多い空腹時に、提供時間を短くすることは、お客さんの満足感につながります。
仕組み化・システム化して、提供時間の短縮に取り組むことは、
お客さんと店舗の両方にメリットがあります。
今回は、これに取り組んでいる居酒屋チェーンの話です。

最初の一時間と客単価の関係

大手居酒屋チェーンが取り組んだ、入店から一時間以内ルール

時間あたりに食べる量を意識したことがありますか? 特に居酒屋さんでは、順番に出てくるので食べた量が分かりにくい。居酒屋チェーンのリサーチ結果は、意外にも「食べる量は、時間に関係する」んだそうです。

これは入店から最初の一時間に、順番にスムーズに出した時と、間隔を開けて出した時では、スムーズに出した方が皿数は多いのですが、満腹感はほぼ同じなんだそうです。何より提供が早いですから、満足感がある。

この結果を受けて、この居酒屋チェーンでは、最初の一時間にスムーズに提供できるような仕組みに変更し、客単価、売上ともに上がったのですが、提供を早くするという考えは、取り入れるべき項目ですね。

リピート来店してもらう秘訣

売上や客単価で考え、早く提供したら利益が出ることに注目してしまいますが、注文した料理や商品がスムーズに提供されることは、お客さんのとっても大きなメリットですから、店舗の仕組み化は意味があります。

お客さんは、空腹感を満たすために来店しているのですが、提供時間が短い、または待ち時間が分かっている場合は、クレームも出ません。提供時間を意識しているお客さんは、店舗側が考えるよりも多いものです。

店舗側が提供時間を意識すると、お客さんのメリットに直結する。こういったことにお客さんはとても敏感に反応してくれます。これは、再来店の動機付けには充分で、リピート来店してくれるきっかけにもなります。