カフェ経営News:カフェと飲食店「経営・集客」

飲食店の開業資金と資格、集客から経営まで

京都市内で喫茶店が繁盛している理由

やっぱり第一の理由は、複数の老舗喫茶店が今も健在であること。そこに、どこの街でもそうであるように、夥しい数のカフェが林立していて、そんな状況を変えつつあるのが、若手経営者さんによる喫茶店の開業です。

参考:cafe-sweets (カフェ-スイーツ) vol.133

cafe-sweets (カフェ-スイーツ) vol.133 (柴田書店MOOK)
《特集》 コーヒーショップと喫茶店のニューウェーブ
スペシャルティコーヒーが一般に普及するようになった今、コーヒーを提供する店のスタイルも変わってきました。若い世代の自家焙煎店が増えているのがそのいい例。店主は、農園を指定して豆を買いつけ、みずから焙煎し、抽出方法にも独自の考えをもち、ワインのようにその味わいを語ります。コーヒーのクオリティを前面に打ち出し、より純粋にコーヒーを味わえる空間をつくり上げています。一方、コーヒーショップとは趣の異なる“喫茶店”。コーヒーショップやカフェスタイルの店が増加する一方で、昔ながらの喫茶店を求めるお客も少なくありません。コーヒーショップと喫茶店の新たな可能性を検証します。

今号のcafe-sweets誌には、開業から数年と、まだその歴史は浅いながらも、京都市内で根強い人気の喫茶店がいつくか挙げられていて、それらは決して立地条件がいいというわけではないのです。

確かに繁華街や観光地の付近にはあるんですが、やや外れの上に奥まっていたり、しっかり説明しても何故か通り過ぎてしまうビルの地下だったり、ビルは見つけやすいのに階上へのエレベーターの位置が分かりづらいといった感じなのです。

それでも繁盛店しているのですから、コーヒーの味わいはもちろんのこと、店内の雰囲気には気が配られているし、自家焙煎のコーヒー豆というわけではなくても、しっかり選ばれたものであること、それにケーキなどもコーヒーによく合っておいしいのです。

経営するのは若手の、それも下積みといった経験をしてきた人ばかりで、市内にある老舗喫茶店とは違うアプローチで開業されたことを思えば、飲食店経営の専門誌が今回の「コーヒーショップと喫茶店のニューウェーブ」というテーマに従ってピックアップしたのも頷けます。

もうちょっと言えば、あそことあそこもあるのにな〜と思い当たるので、京都市内にある若手経営者さんによる喫茶店は、それくらいすでに街に馴染んでいるんです。