カフェ経営News:カフェと飲食店「経営・集客」

飲食店の開業資金と資格、集客から経営まで

繁盛するカフェの作り方

今回のcafe-sweets(カフェ-スイーツ)は保存版とも言うべき、人気のテーマですね。以前にも同様の内容だった号はバックナンバーも残りが少なくなるほど売れたそうですし、カフェを経営している、開業を目指している人にとっては参考になるはずです。

参考:cafe-sweets (カフェ-スイーツ) vol.132

cafe-sweets (カフェ-スイーツ) vol.132 (柴田書店MOOK)
《特集》 理想のカフェのつくり方 ―― カフェ開業読本2012
“カフェ”という業態が社会的に脚光を浴びてから10年以上が経過。もはや一時の流行ではなく、外食業の一つのジャンルとして確立されたのではないでしょうか。カフェブーム以降、さまざまな店が都内はもとより、地方にもオープンしました。オーナーの個性が、そのまま店づくりや商品、営業スタイルに反映されるのが、他業態にはないカフェの魅力。レストランにもひけをとらない料理充実のダイニングカフェや、パンケーキカフェ、ブックカフェ、焼き菓子カフェ、ベーカリーカフェなど、さまざまなスタイルの“2012年版カフェ”を紹介します。

「今月の更新はまだですか?」や「有料メルマガはもうやらないんですか?」などのお問い合わせを多数いただいておりまして、更新が遅れているのは申し訳ないと思いますし、有料メルマガについても何か新しい形でスタートできたらと考えているところです。

…ということで、今回はクライアントさんに迷惑がかからない程度に、有料メルマガで書いていた感じの内容を、試しにこっそり公開してみたいと思います。

カフェを開業しようと、それは他の形態の飲食店でも同じなのですが、お話を聞くと、あまりにも漠然としていて具体的なイメージを持っておられないことが多いです。また、開業してみたものの経営が軌道に乗らないと相談を受ける場合も同様です。

やはりコンセプトが明確でないと、これは小さなお店であっても必要ですし、経営の方向性を定めて迷うことがないように、それに加えて、お客さんにも方針をしっかりと伝えることで、競合店との違いがはっきりさせ、それが“差別化”に結びつくことになります。

差別化することは、言い換えれば、個性的であることなのですが、あまりにニッチになり過ぎると、お客さんとしては「とりあえず行ってみる」ことに躊躇します。当然ですよね、損をしたくありませんから。だから、

ありきたり<個性的*1<ニッチ

この条件を満たすような個性的なお店、コンセプトが必要になるということです。すなわち、ありきたりだとわざわざ行く必要が感じられないし、ニッチだと集客が大変になります。それでは最後に、個性的であるためのコンセプトの作り方、ややテクニック的なことを少しだけ。

お店を近隣の街にも出店できるほどのコンセプトを考える

ひとつのお店を作ると考えるから、ニッチ過ぎても気づけないのだし、ありきたりでも何とかなるかもと甘い見込みで開業してしまう。初めから“複数の店舗を近隣に作る”ことを前提にすれば、あちこち歩き回って実地調査もするだろうし、競合店の洗い出しもしつこいくらいするでしょう。

これは何も複数の店舗を実際に出店すると考えなくとも、それができるほどのコンセプトであれば、上の個性的*1という意味を満たすということ。

コンセプトが明確であればあるほど、お店に必要なもの、その本質的な部分は自ずと見えてきます。