カフェ経営News:カフェと飲食店「経営・集客」

飲食店の開業資金と資格、集客から経営まで

カフェで手作りケーキを看板商品にするには?

ケーキや焼き菓子などを仕入れて売る場合、売価を考えると利益をあまり乗せることができない上に、ロスが出ると利益が大幅に減ってしまうなど、鮮度を保ったりする手間が掛かるわりに利益にならないなんてことが実際に起こり得ます。

参考:cafe-sweets (カフェ-スイーツ) vol.130

cafe-sweets (カフェ-スイーツ) vol.130 (柴田書店MOOK)
《特集》 夢のあるケーキ店 ―― 勢いのあるローカルエリアのパティスリー
パティスリーを繁盛させる“条件”は何でしょう。本場フランス仕込みの洗練されたケーキ? センスのよい内装? もちろんお客を満足させる商品と個性的な店づくりは絶対条件です。しかし、それだけでは決め手に欠けます。多くの人にとってケーキは特別な、“夢”のある食べもの。だったら、店も“夢”にあふれた空間でなければ! 買い物自体が楽しくなるエンターテインメント性に富んだ店づくりと、ユニークで温かいサービスで、お客を笑顔にする全国の繁盛店を紹介します。

ですが、カフェという形態ならメニュー構成上、ケーキなどの販売を止めてしまうこともできないと思いますから、それではどうしたらいいのかというのが、今回のコラムのテーマになります。

少し話が脱線しますが、京都市内では毎月、あちこちで手づくり市などのフリーマーケットが開催されていて、ジャムなどの食品のほかに焼き菓子やチョコレートなんかも販売されています。

そして、それを作っているのは個人(主婦)という場合もあって、焼き菓子を購入してレストランやパティスリーのシェフに食べてもらったところ、「素人といっても、これはかなり作り込んでいるな〜」という意見が。何度も作っている内に商品が安定してくるんでしょうね、確かにおいしいのです。

また、京都市役所近くの細い路地奥にある「火裏蓮花(かりれんげ)」さんというカフェでは、オーナーさんが手作りするケーキが人気で、今ではマフィンなどの焼き菓子も加わりました。種類はさほど多くなくても、立派な看板商品になっています。

種類は多くなくていいんです。手作りであること、その作り手の顔が見えることが、この時流にあっては大切であって、メニューにもそのことを大いにアピールすることがポイント。そうすれば、時間は掛かっても必ず売れるようになっていくものなのです。