飲食店の経営者の収入が増える時:どうしても収入が気になる
先日、飲食店経営者向けセミナー(主に若手のみなさんが参加)があり、知人が講師の一人だったこともあって、その懇親会に行ってきました。飲みながらだったので、話も弾んで楽しいひとときでした。みなさん、売上も気になるところなんでしょうが、結局は自分の収入がいくらかというのが一番の関心事というのも、ある意味では当たり前ですね。そこそこの売上はあるからといって収入が多いとは限りませんから。
市場性
飲食店というのは前回にも書いた通り、市場性や地域性によって同業態でも様々な形になります。市場性をもう少し詳しく説明すると、これから伸びるであろう、または受け入れられやすいといった、一過性の流行というより将来性ですね。
他地域では根強い人気があるのに、出店地域にはないというのであれば伸びる(受け入れられる)可能性がありますし、若い人達がわりと多いのに中高年向けの飲食店ばかりという状況なら、ここを取り込む方法を模索してみてもいいでしょう。
共通点
当然のことながら繁盛店にもどれ一つ同じものなどないのですが、共通点らしきものはやはりあって、これは自分の場合にも当てはまりました。そう分かったのはずっと後のことだったけれど、やっぱりそうなのかといった感じでした。
とある時、繁盛店の経営者さんと飲む機会があり、その頃にはすでにある程度の収入があったのにどこか仕事に不満みたいなものがあって、思い切って相談してみたわけです。そうすると、そんなものだと返ってきたではありませんか。
収入と仕事の関係
ある程度の売上がある状態というのは、何か一つ、またはいくつかが飛び抜けて売れている場合が多いんです。それに比べて売上が少ない、または伸び悩んでいる時には特にそんな感じはなく、仕事はあれこれ多いものです。
売れる料理や商品が決まってくると、用意するべきものが定まってきますし、特定の食材をたくさん買いますから仕入れ単価が下がり、ロスも減る。そうなると日常の仕事は同じことの繰り返しとなって単調なんですね。
実は、この単調というのが当時の不満そのものだったわけなんですが、それに反比例するように自分の収入が多くなっていったのです。