カフェ経営News:カフェと飲食店「経営・集客」

飲食店の開業資金と資格、集客から経営まで

飲食店経営者の収入とジレンマ

飲食店を開業したい、もしくは開業した人にとって、飲食店の経営者の収入はとても気になることのはず。よっぽど親しい仲でもない限り知ることができないものだし、好きでやっているから収入なんてと言われても納得できないでしょう。小さな店舗の経営なら、順調に売上が伸びていても借入金の返済があれば一般の会社員の平均年収とさほど変わりないか少ないこともある。ただ、ちょっとびっくりするほど収入が多い場合もあって、そんな知り合いが何人かいます。

カフェがない地域で出店

お客さんとして知り合って、その後に友人関係になった女性がカフェを開業することになり、その出店地域に競合がなかったので一年目から黒字になりました。海外旅行に出掛けたりと余裕があったものの、そこで問題が・・・

本当にお客さんが多いカフェだったものだから、当然のことながら競合店が出てきて、新規出店が続くことで客足が鈍ってしまった。それでもそこそこの収入があったのをいいことに手を打たなかったため、とうとう赤字に転落。

ここからが経営者の力量

それでも何とかしたくて相談があり、出店地域の競合店すべてに二人して来店しては状況をリサーチ。その結果に愕然として、完全に差があることを実感して焦りまくっていました。それが2年前の2007年のことです。

そのリサーチで明るみになったことは、競合店の中でもお客さんが多いカフェには看板商品があり、そうでもないカフェと自分のお店にはさほど違いがない。これで、決定的なことは看板商品がないということで、ここから彼女の奮闘が始まりました。

マフィンで勝負する

広島経済新聞の記事を読んでいて思ったのが、彼女もまたマフィンを看板商品にしようと試作を重ね、その間の2008年も赤字の月が多く、今年の春からやっと黒字になって現在まで赤字になることはなく、何とか安定してきたようです。

その要因の一つが、思った以上に“テイクアウト”で売れること。10個以上ということも珍しいことではなく、それでも1,000円くらいの売上ですが、ランチの単価がほぼ同額であることから、その原価や手間などを考えると利益が多いんですね。