カフェ経営News:カフェと飲食店「経営・集客」

飲食店の開業資金と資格、集客から経営まで

京都・祇園での成功事例「値ごろ感の演出」

前回の話について、もう少し詳しく書いてほしいというメールが届きましたので、
了解を得ていないので、店舗名を書くことはできません。
参考になる事例だと思いますので、
経営する店舗の特徴や地域性などを考え合わせて、読んでみて下さい。

事例を戦略的に取り込む

実際に集客している事例「値ごろ感の演出」

営業されているお店のことであり、許可を取っていないので具体的にお店の名前は出せないのですが、今回は比較的新しいお店なのに、お客さんに評価されているお店の共通点を書いてみたいと思います。

10年以上続くお店を今すぐ作ることはできませんが、そこへ上手く切り込んでいく必要がある。その成功事例のひとつが「値ごろ感の演出」です。これは単に割引きして通常より安く販売することではありません。

本来は、支払いが高額になるものを少し抑えた価格で販売する。いいものをより安くではなく、「よりいいものを少し安く」提供する。客単価は少し高いのですが、「この内容でこの値段なら安い」感じがするのです。

事例から戦略を見抜くコツ

こういった事例を見つけるコツは、長く続いている、またはお客さんが多いお店(地域一番店)に対して、同業態であるにも関わらず上手く切り込んでいるお店(地域ニ番店)を探すことです。ここの戦略を見抜く。

地域一番店は先行者利益を十分に得て圧倒的に強い。地域ニ番店はそこに食い込まなければ、お店が成立しない。なので、地域ニ番店となっているお店は、お客さんに認められている、そんな工夫が必ずあります。

戦略的なアドバイスをする際には、「こういった戦略を見抜く目をまず持って下さい」と、お話しします。これが実際に戦略を立てる時にすごく役立ちます。見抜く練習を繰り返せば、戦略が思い浮ぶようになります。