何でもない「スティックサラダ」がどうしてこんなに売れるのか?
いつも行くスーパーに特選野菜コーナーができた。
それぞれの野菜の生産者やおいしい食べ方のパンフレットも用意されていた。
それでふと思った…これは売れるかも知れない…
何でもない料理でも、そこに使われている食材に興味を持てば、オーダーしたくなるものです。
野菜をスティックサラダという商品に仕立てる
同業者も不思議で仕方なかったようだ
ぼくがバーの経営を始めた頃は、今のように野菜が注目されることは少なく、もちろん宅配もありませんでした。いつも行くパン屋さん横の野菜コーナーに、パンフレットまで用意された「特選野菜」が並んだんです。
それで何気なく手に取ってみたのですが、とてもおいしそうなんです。「とにかく生で食べてみて下さい」と、生産者の声が書いてあります。「これをスティックサラダに使ってみよう」これがむちゃくちゃ売れた。
料理はテクニックだと思う飲食関係者には、「たったこれだけで売れるのか」と、不思議だったようですが、「スティックサラダ」を目的に来店するお客さんが増えたので、やはり効果は充分にあったと考えます。
メニューの書き方を変えただけなのに注文が入る
「スティックサラダ1,200円」高めの値付けですが、工夫するだけでオーダーがどんどん入ります。その工夫は、野菜とパンフレットを前に置いて、B5版見開きページ前面に考えられるすべてを書きました。
野菜をどこで誰が生産したのか。人参の歯ごたえの良さとプチトマトの甘味と酸味の秘密。キュウリとクリームチーズとブラックペッパーがどうしてこんなに合うのか。大根とオリーブオイルと塩だけなのにおいしい…
今では、特別な野菜類を簡単に仕入れることができるんですね。これに手を加えるのではなく、食べ方の提案をすることでお客さんは興味を持ってくれます。メニューの切り口を工夫することで売れるようになります。
野菜を実際に見て、メニューを作ってみて下さい。書き方や表現の工夫だけで、来店毎にリピート注文があるほど売れました。お客さんに説明しなくても売れるようにすることは、とっても大切で、何より楽です。