これを売ろう、そういう料理や商品が今すぐ挙げられるか?
カフェや飲食店をやってみたい一心で開業するというのは、それだけではやはり無謀というもの。銀行から融資を受け、返済しつつ経営することを考えると、ある程度の目算を持って開業すべきは当然のことなのです。
今、飲食店に求められているものとは?
2年半の間、まぐまぐプレミアムで『カフェと飲食店「集客と経営」のコツ〜今すぐ役立つ、飲食経営「Q&A」〜』という有料メルマガを配信し、開業から5年あたりまでにすることを書いたら、その数は120回以上になりました。
メルマガを通して言い続けたのは、「何を売るのか、そういった料理や商品がありますか? あるなら、それを本気で売ろうとしていますか?」という、たった一点だけでした。それを宣伝など、あらゆる方法を考え、売ったかということだけ。
繁盛店を作る方法は、きっといっぱいある。
今なら、ネット上や専門書、以前に紹介した「小さなカフェ、はじめました」など、繁盛店を作り上げる方法が、たくさん挙げられています。その全てが問題なく使えるとは考えていませんが、その大半は何らかの形で好結果を残したはず。
方法はいくつか、複数あるのですが、その方針、もっといえばポリシーや経営哲学といったものは、たぶん2つか3つ。飲食店ですから、「おいしいものを提供する」のは当たり前として、“何を売るのか?”を真剣に突き止めるのが、その第一歩。
カフェでも、その他の飲食店でも、繁盛店に必ずあるもの。
接客その他のサービス面が良いお店というのは、当然のことながら繁盛店になる可能性が十分にあります。その上で、“何を売っているお店か?”というのが、明確に示されています。看板料理や看板商品というものが、必ずある。
翻って、売上が伸び悩んでいるお店というのは、ここが何とも弱々しい。決して専門店じゃないと繁盛店にはならないと言っているんじゃないんですよ。外観その他からはカフェにしか見えないのに、“その商品力は圧巻”という場合もある。