だから、「流行るようになっているんだ…」
ちょっと経営についての考え方の話が続きましたので、
簡単な実例を挙げて、経営の多角的視点に注目してみます。
理論的かも知れませんが、これが本質です。
流行るべくして流行っているお店の秘密
流行っている仕組みを知りたい? 経営者にアタックだ!
大抵ぼくは、旅行すると同じホテルに連泊します。観光・仕事は昼間に終わらせて、夜は必ず街に出ます。好きなんですね。知らない街でも流行っている店舗を探して、どんな工夫をしているのかを見てみたい。
旅先で、とあるバーに入りました。よく流行っています。もちろん翌夜も行きました(笑) やっぱり流行っている。どうしてなのか…仕掛けを知りたい。こういう時は、営業開始直後か終了真際に行くに限る(笑)
当然マスターは、こんな変なお客さんをしっかり覚えています。自分も飲食業界であること。旅行中であり、この地域に詳しくないこと。だから競合しないこと。これを先に言います。もう疑われません。そして翌夜…
6時前に開けて、看板を出しているだけで誰もが気付く
そして、マスターにもお酒をすすめて、どうしてこんなに流行っているのか…教えてほしいとストレートに質問しました。バカ正直すぎるから、マスターも笑いながら答えてくれました。「流行るようになっている」と。
地元のお客さんが多いこのバーは、細い路地にあり、地元の人しか分からないはず。ここより数百メートル奥に、この地域ではかなり有名な旅館があり、その離れにある居酒屋風の料理屋さんがよく流行っている。
このバーの前の路地は、駅に向かう近道。だから、多くの人がここを通る。8時頃までノーゲスト。だけど、8時頃には必ずお客さんが来てくれる。だから、『流行るようになっているんだ…』と。参りました…