カフェ経営News:カフェと飲食店「経営・集客」

飲食店の開業資金と資格、集客から経営まで

経営者が考えた料理や商品を人気のあるAランクにするには?

すでに売りたい、または得意な料理や商品は決まっている。
そんな場合もあると思います。
決めているけれど、Aランクに入るほど売れない。
どうしたらいいでしょう? みなさんも考えてみて下さい。

経営者が、提供する料理や商品を決める時に注意すること

お客さんの感じ方に注目して解決方法を探す

細長い蛍光灯を球形にした、松下電器の「パナボール」は、今では人気商品となっていますが、今ほど種類はなかったものの、発売当初から基本性能や価格は、ほぼ変わっていないそうです。どうして人気が出たのか?

細長い蛍光灯は、明るいことが特徴ですが、専用器具が必要です。パナボールは、電球の代用として使えるので専用器具が不必要で、電球よりも明るく、熱を発生しにくく、消費電力が電球の1/4という画期的商品。

この技術を集めたパナボールの価格は、電球の約20倍なので、高すぎて全く売れない。これを消費電力と寿命の比較で、商品代金は高いけれど、長く使っていると電球よりもコストが安くなることを示すと売れ出した。

売れないのは、料理や商品の販売価格だけが問題ではない

パナボールと同じようなことが飲食店でも起こっています。店舗側の理論(経営者が売れると思い込ん)で、提供するからお客さんから評価されない。お客さんが「なるほど」と思う部分をアピールする必要がある。

利益を出すことができない経営者は、Aランクに決めた料理や商品の質を上げることばかりに目が向いてしまう。「先に料理や商品を決め、質も十分に上げておき、その後で一気にお客さんに売っていく」ことが大切。

「利益を出す経営者は、Aランクの料理や商品を自分で決めて、そうなるように工夫する」と書きましたが、工夫するの時点での視点は、料理や商品ではなく、「お客さんに評価される」という部分にあります。