美味しい料理やいい商品だけでは、利益を上げることができないと分かった理由
「美味しい料理やいい商品があったら売れる」という発想がありますが
実際には、これだけで売上や利益が出ることは少ないのです。
売上や利益は、お客さんが何度も来店してくれることで増え、
何度も来店してくれる仕掛けが、「売れる仕組み」です。
カフェ・飲食経営に必要な、店舗独自の「売れる仕組み」
有名ケーキ店からの独立でも、経営が順調というわけではない
飲食経営者セミナーの講師をする知人に紹介された方の中に、同じセミナーの講師でもあり、神戸に本社がある有名ケーキ店・商品開発担当シェフがいらっしゃいました。その方から聞いた話です。
会社の中で、技術的にもトップクラス、受賞経験もある方なのですが、実力を試したくて独立したそうですが、2年後に閉店したそうです。味は当然ながら一流のものだったのに、経営はうまくいかなかった。
「一流の商品を提供していても、経営は続かないものですか?」という質問の答えは、「自分の商品を知ってもらうために、売るというテクニックがどんなに大切か、若い頃の私には分からなかったのです」でした。
経営にもっとも大切なことを知っておく
美味しい料理やいい商品を作るテクニックは日々向上しますが、経営に必要なのは、「いかに売るかという販売力・セールス力」です。ここが欠けていると、売上と利益を確保して、継続した経営ができなくなります。
例えば、地域にあるケーキ店の店舗数を数えてみて下さい。たくさんありますよね。店舗数が少ない時は、お客さんもそれぞれの店舗を比べることができますが、あまりにも多いと迷ってしまいますよね。
競合店舗が少ない場合は、単純に技術のレベルが差になるのですが、たくさんある店舗の中から選ばれるといった段階では、この「売れる仕組み」を持っているかどうかが、利益の差となって出てくるのです。